初めまして。
株式会社9課 代表の安部と申します。
9課という組織がどのような想いで立ち上がったのか、私達自身の備忘録も兼ねて綴ります。
社名の由来
大好きな作品の、憧れのチームから拝借
2015年7月7日に創業した9課ですが、社名を伝えると9割方「変わった名前ですね、どういう意味ですか?」と言われます(笑)
IT系の企業はみなさん個性的な名前が多いので特に意識していませんでしたが、確かに少し風変わりな名前かもしれません。
そしてまた同時に「え、もしかしてこの社名って…」と勘付いて頂けることも多かったり。
そう、この社名はIT好きのバイブルであり、日本をも代表する某有名SF作品の中から頂戴しています。
ここで作品詳細は語りませんが、非常に哲学性にも富んだ作品でして、
10年以上前から「こんなチームをつくりたい!」と、その組織論に共鳴していたことを覚えています。
そして結局社名にまで影響を与えてしまいました(笑)
我々の間にはチームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。
有るとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ。
上記はその作品中に登場する台詞の1つなのですが、まさに私達も同じ想いです。
チームプレーの名の下に、仲良く慣れ合いの仕事なんてしたくない。
本気で仕事に関わる人が損を見るようなズレた仲間意識なら必要ない。
もちろん、チームで動くことはあらゆる場面において非常に大切です。
しかし、ビジネスはスピードが命。
日々大小問わず決断に迫られる私達には個々の瞬発的な判断と行動が求められます。
だからこそ、個よりもチームでの動きに重要度を置いたチームプレーは必要としない。
各個人が最善を追求する中で生じるスタンドプレー、
その集合体こそが私達9課というチームであり、
それを生かそうとする動きが自然とチームワークとして現れる。
そんな自由と責任と挑戦に溢れたスペシャリスト集団をつくりたいという願いがこの社名には込められています。
スペシャリスト集団って?
では、9課でいうスペシャリストってなんだろう?
もう少し具体的に考えてみます。
スペシャリストを辞書で調べてみると特定分野を専門にする人、特殊技能をもつ人と定義付られています。
おそらく一般的な感覚としては専門家からもう少し踏み込んだ「凄い人」「めちゃめちゃ出来る人」という感じかと思います。
じゃあ9課はそんなスーパーヒーローばっかりが集まるところってこと?
いいえ、近しくも少し違います。
近年、特に私達が主戦場とするIT分野においてはハード・ソフト共に急速な勢いで進化しています。
日々生まれては消えていく技術に追いつき、またそれを使いこなすためには、どうしても勉強し続けることが重要です。
けれども「勉強し続けろ」なんて書くと、なんだか毎日毎日追われて疲弊してしまいそうな気がして嫌ですよね。
では、世のスペシャリストと呼ばれる方々は一体どうやってそのレベルを維持し続けているのか?
それはきっと「やらなければいけないこと」ではなく、自分の「好きなこと」として楽しんで学んでいるから。
どんな変化が訪れても、ワクワクしながら夢中になって挑戦出来ているからこそなんだと思います。
つまり、9課の定義するスペシャリストとは、自分の仕事を本気で楽しんで追求できる人。
甘えや馴れ合いではなく、本気で仕事と成長を楽しめるスペシャルなメンバーの集う場にしたいと思っています。
だからこそ、組織理念は「創るを楽しむ」。
株式会社9課という組織を表すものとして、ビジョン(=組織理念)とミッションがあります。
ビジョンは、9課としてあるべき姿、存在意義といった普遍かつ不変的なものを指し、
ミッションは、社会に対する役割や取り組むべき課題、与えたい価値などを指しています。
ビジョンやミッションについては、それぞれの会社で捉え方、使い方が微妙に異なるものですが、9課におけるビジョンは「目標や夢」ではなく、常の状態としての組織の在り方を指しています。
また、ミッションについてはコロコロ変わるものではないものの、ある程度流動的であり、時代やその時9課の目指す方向に応じて変化するものだと位置づけています。
ビジョンである「創るを楽しむ」は後述するとして、まずはミッションについて書いてみましょう。
ミッションは、ITの力で新しい選択肢を生み出すこと。
今現在、9課が社会に対して目指しているのは「ITの力で新しい選択肢を生み出す」ことです。
例えば、私たちがメイン事業としているEC市場でいくと、一昔前までは自社でページ制作を行うか、外注に制作してもらうか…の2つしか選択肢がなかったところを、今は知識が無くても簡単に自力でページ作成のできるサービスが第三の選択肢として急激に人気を集めており、9課もそういったサービスを早い段階で提供し始めた一社です。
近年ではありとあらゆる形のサービスが登場し、飽和状態だとは言われていますが、きっとまだまだ社会にはより便利な第三の選択肢をつくる余地があるはず。
それをITの力を通じて作り出し、提供することで利用者の可能性を広げる…こんなにワクワクする面白いミッションはないですよね。
そして、なにより大切なのは、このミッションの遂行を心から楽しめる場であり続けることだと思っています。
創るを楽しむ、という不変かつ普遍的なビジョン
10年後、20年後、30年後、50年後………。
永続してミッションを楽しみ、それでいながら会社としての価値を生み出し続けるためには、組織としての統一された指標が非常に重要であると考えています。
何かしらの判断を求められる場面において、メンバー全員が「9課ならこうすべき!」と自信を持って決められるような、そんなブレない指標。
その指標こそがビジョン=組織理念であり、時代や流行りを超えて組織を正しい方向に導くコンパスとなります。
格好良くなんてなくてもいい。
大義名分で着飾らなくてもいい。
大切なのはメンバー全員が常に頭の隅に持ち続けられ、日々の行動に落とし込めること。
壮大でも全員が覚えていない理念や具体的に何をすべきか分からない理念では意味がありません。
シンプルで覚えやすく、そして動詞で終わることで行動をイメージしやすいもの。
そう考えて考えて考えて辿り着いたのが、この「創るを楽しむ」という企業理念です。
一見(一聴)、インパクトに欠けるフレーズかもしれません。
「◯◯で世界を変える!」と言ったほうが、みんなシビれるかもしれません。
しかし、それは1つ1つのプロダクトビジョンに託したいと思います。
生みの親である私達は何よりも「楽しい」という気持ちを大切にします。
私達が本気で楽しんで創ってこそ、初めて社会への貢献に繋がるサービスが生まれると信じているのです。