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こんにちは!
サイバーパンク 2077をプレイしたくてたまらない、9課代表のabenger(ゲーマー)です。

いきなりですが、2021年の年明け早々、1つの事業アイデアをボツにしました。

事業アイデア…と書くと、ちょっとしたメモ書き案を捨てた程度にも聞こえますが、プライベートでコツコツ組み立てていた期間などを含めると、約半年弱の本腰企画をボツにした感じです。

↓良い感じの資料まで用意されたボツになったアイデア🥺

殆どは代表である私の休日や夜間タイムを使っているので問題ないのですが、せっかくなのでボツ供養とともに一体何が気に食わなかったんじゃいという備忘録を残したいと思います。
ナンマンダブ…😇

ボツの最大理由は直感!…その中身は?

ボツにした理由をざっくり書くと「9課の未来を担う、第三の主力サービスにするには “弱さ” を感じた」という、代表的第六感なあれ。

ふむ…この弱さとはなんでしょう?

ターゲット企業を巻き込んだ仮説検証を繰り返し、課題は確実、ニーズもある、実現可能性も問題なし判定。
でもずっと何かが引っかかるような…このふんわり感じる踏み切れなさはなんだ…?!

Hexパワーチャートで見えてきた「弱さ」の正体

ということで自身がプロダクトを作る時に注目している項目を6つに分けパワーチャートにしてみたところ、モヤっと感じていた弱さが見えてきました。

6つに分解されたプロダクト企画時の注目点

ペインの強さ

ウォンツとも混同されがちなニーズではなく、ペイン(痛み)で考えます。
資金調達前提や大手子会社といったことでないのなら、なおさらニーズよりペインで意識したほうがいいでしょう。

マーケットサイズ

個人的には必ずしも大きくある必要はないと考えますが、小さすぎると当然儲からない。
また、海外状況を含め、将来的に縮小傾向にある市場ではないかを見極める必要があります。

マネタイズ

そもそもお金を払う人は本当に存在するのでしょうか?
また、そのターゲットユーザーはお金を払う余力があるのでしょうか?
例えマーケットが小さくとも高単価が見込めるのなら素敵です。

カルチャーフィット

そのプロダクトが自分たち組織の考え・文化にフィットしたものかどうかは非常に重要です。
我々がやる意義はあるのか?組織としてミッションを正しく保てそうか?といったことは何故か軽視されがちですが、ここを見誤るとプロダクトが売れても組織は崩壊します

もちろん、そうなる前にサクッと売っ払っちゃうというスタイルはありです(が、大体そんな上手くいかない)

トレンドフィット

マーケットとも若干近しいのですが、世界の向かう方向と合っているか。それを感じるセンスは重要だと考えてます。
例えばオフィス出社が前提だとか、持ち家が前提だとか、そんなプロダクトは未来と逆行していますよね。

リソースフィット

自分たち組織のリソース状況や今後の採用方向性などと合ってるかどうか。
9課は組織の在り様が明確ということもあり、個人的には凄く大事なポイントだと感じています。

例えば、エンジニア集団がいきなりデザイン特化のプロダクトを作るのは可能ではあるけれど、採用やその後の育成、人事評価…云々と組織への影響が大きい。
プロダクトが波に乗り出した頃には、作り始める前とは違う組織風土になっている可能性も
 

点数への根拠は必須!

当然ですが、なんとなくで上のチャートにはめてみても全く意味はありませんw
出来る限り数値等を添えたデータによる根拠を明確にし、なぜ○点と評価するのか説明できなくてはならないでしょう。
(今回の場合は元々の調査時点で各データを出していたので、あとは当てはめるだけで済んだ)

結論:私はペインとリソースフィットにモヤついていた

今回、頭の中で薄っすら感じていたことがHexチャートで見える化できた気がします。

課題への仮説検証を繰り返し、ターゲット層へのヒアリングからもニーズは確かに感じていた。
しかし、ペインの強さを問われると弱かった。つまり、8割の顧客が即お金を払うほどではなかった…。

また、なによりリソースフィットに問題がありました。

マーケットは将来的にも必ず育つものではあったが、少なくとも日本ではまだ当面時間を要する状況に思えた。
この場合、自ら市場を切り拓いて作り上げていくという選択肢もあるが、その場合は先行投資が大きい。

スタートアップなら資金調達という手段がありますが、9課は原則自己資本オンリーにこだわるブートストラップ型のため、セールスやハイタッチCSの投入が勝敗を分けるような戦い方は向かないし、そもそもあまりやりたくもない

パワーチャートに落とし込むという動きをしたことで、モヤッと感じていた弱さやその影響範囲がクリアになってよかったです😉

まとめ

人はなんとなーく嫌な予感がしていても、それに勝る楽しさやメリットを感じるとリスクは見ないふりをしちゃう生き物です。

頭の中だけで考えていると「リソースが…いやでも頑張ればいけるはず!ニーズもマーケットもあるんだし、時間はかかるかもだけどいけるいける!」と、色んな要素を混濁した上で都合よくGOしそうになる(またリーンスタートアップの間違えた使い方がそれを加速させたりする…)ので、少し引いた目線で見るためにも今回のチャートを流用しつつ、さっさと次の事業アイデアを発掘したいと思います。

はよせな……🤮

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