9課では、評価軸の一つに「コンピテンシー評価」というものがあります。
コンピテンシーとは、職務や役割において高い成果を発揮する行動・思考特性を指します。
現在、コンピテンシー評価のLv3「主体的行動」を目指して日々奮闘していますが、そもそも主体的行動をするために必要なことは何かを考えてみました。
そもそも「主体性」とは
📕何をすれば良いかを自ら考え自ら行動すること 上司の指示や同僚の意見を頼りにするのではなく、自分自身でしっかりと目的や目標から考えて、課題に取り組んだり、行動したりすることを指す。 また、自分の考えに基づいて責任を持って行動することという意味もある。
「主体性」の対義語
「指示待ち」や「受動的」、「思考停止」などが挙げられる。
具体的には、上司や先輩など誰かの指示がない限り行動を起こさず、自分自身で考えることを行わない状態を指す。
「自主性」との違い
似たような言葉に「自主性」があるが、自主性は決められたゴールやタスクに対して自分から行動を起こすこと。
また、主体性と異なり、責任は伴わない。
主体性との違いがわかりやすい例
- A地点からB地点まで移動する場合
- A地点からB地点まで通じる道が3本あり、どの道を通るのか自分で決める行動=自主性
- B地点にたどり着けることは明確であるため、どの道を選択したとしても失敗することはなく、道を選んだ本人に大きな責任も伴わない。
- A地点からB地点までに道がなく、手探りで進む行動=主体性
- どのように進むべきかを自分で決めなければならず、進んだ結果として目的地に到着できるかも不明。
- つまり、自分の意志で方向を決めて進み、その行動の結果に責任を持つ必要がある。
- どのように進むべきかを自分で決めなければならず、進んだ結果として目的地に到着できるかも不明。
- A地点からB地点まで通じる道が3本あり、どの道を通るのか自分で決める行動=自主性
主体性がある人とない人の特徴
主体性がある人:自ら考えて行動ができる
1. 上司や周りの指示がなくとも、自ら考え自ら行動している
指示を待つのではなく、必要なことや先を見据えた対応を考え、実践している。
2. 好奇心が旺盛で何事にも積極的である
どんなことに対しても積極的に取り組むことで、幅広い視点を取り入れることができ、状況に応じた適切な判断を取りやすくなる。
また、自分自身で考え取り組む業務は些細なことでも成功体験を積みやすく、成果が得られた際には周囲からの評価によって大きな自信につながる。
根拠や成果によって自信を感じられると、話し合いの場でも積極的な発言が可能になる。
3. 失敗して落ち込んでも、落ち込みっぱなしではなく次の機会へ活かすことができる
業務でミスが起きても失敗はチャンスと捉え、今行うべき対処の判断や得られた気づきを次に活かすポジティブな思考をする人が多い。
主体性がない人:受け身で自ら行動できない
1. 物事に対して受動的で積極性がない
指示を受けた通りに業務に取り組み、完了後には次の指示があるまで動き出さない「指示待ち」の状態。
2. 仕事の成果や結果に対する責任感が弱い
自分自身で考え決定することが不得意であり、他人任せな意思決定を行う。
主体性のない人は、自らの考えに自信が持てずなかなか最終的な判断に至らない場合が多い。
3. ネガティブ思考
何事にも自信が持てず不安な気持ちから抜け出せない、ネガティブな思考を持つ。
「失敗したらどうしよう」と物事に対するマイナスなイメージを抱き、自ら考え行動を起こすことがなかなかできない状態。
4. 現状維持の思考が強く、変化を避ける(成長意欲がない)
仕事を通した挑戦ではなく振り分けられる確実な業務にだけ取り組む性質があります。
そのため、確実な業務に対する評価や報酬に満足し、自分自身を高められるような成長への熱意や意欲は感じられない。
現在の自分は?
主体性がない状態
これまでの自身を振り返ると、
- 自分で考え行動することができていない。
- 積極的に意見することができず、問われたら答えることが多い。
- 自分が考えていることに対して自信がなく、また失敗を恐れているため、常に相談・確認の上、対応している。
- =責任感が弱い状態でもある。
- 自分が考えていることに対して自信がなく、また失敗を恐れているため、常に相談・確認の上、対応している。
と主体性がなく、どちらかというと自主性に近い状態であると認識しました。
主体性を高めるために
1. 自分の考えを整理して共有する
自分自身の考えに根拠と自信を持って意見を述べられるように、まず考えを整理できるようになる必要があると感じました。
対策:多くのフレームワークを知り、実際に試す
実際にロジカルシンキングの本で1つのフレームワーク(ピラミッドストラクチャー)を知り、使用してみましたが、やはり1つのみではそれが使用できない場合になかなか思考を深めることができませんでした。
そのため、今後は「フレームワークを最低10個使用する」という目標を追加し、取り組んでいきたいと考えています。
2. 誤りや失敗を恐れない
どうしても自分の意見に誤りや見当外れなことがあったときに周囲から指摘されることを恐れてしまったり、失敗したときに周囲へ迷惑をかけてしまうのではと不安に思い、積極的な発言や行動ができていないと感じました。
なぜ周囲からの指摘を恐れたり、失敗を恐れるのか?
自分自身の考えた結論に自信がないためであると思っています。
ただ、自分自身で納得する結論を出し、その結論に対して周囲から指摘があった場合は、納得した上での結論なので指摘や失敗も前向きに受け入れられるのではと思いました。
対策:指摘や失敗は成長の機会と捉える
主体的に動ける人は失敗を成長の機会とポジティブに捉え、行動している人が多いため、私自身もまずは失敗を恐れるのではなく、前向きに捉えていくようにしたいと思います。
そのため、なにか指摘や失敗があった際にはそれを繰り返さないように、まずはその失敗を受け入れ、失敗した原因の分析と対策を考え、メモに残すようにしていきます。
(分析する際には上記1のフレームワークを使用する)
また、そのメモを月に1回など定期的に振り返ることで、忘れないようにしていきたいと思います。
まとめ
今回、改めて主体性について調べてみて、私自身が思っていた「主体性」は本来の主体性の意味ではなく、「自主性」のほうであったことがわかりました。
そのため、「主体性を高めるために」であげたことを今後の目標に組み込み、対応していきたいと思います。